WindowsにおけるRailsアプリの開発環境を改善するWSHスクリプト
RailsをベースにしたアプリケーションをWindowsで開発していて、いつも不便に感じていたことがあります。それは、Railsのテストサーバを起動したりジェネレータを実行したりする度に、コマンドプロンプトを立ち上げてはcdコマンドでアプリがあるディレクトリに移動しなければならない手間です。
Railsを使った開発と言えば、大抵
をはじめにすると思います。
LinuxやMac OS Xだと、これらの立ち上げ作業はスムーズにできるのですが、Windowsではコマンドプロンプトが使いにくいせいか、なかなか時間がかかってイライラします。
それで、これらの立ち上げ作業が、ダブルクリック1つでできれば、便利だろうなぁと思って、スクリプトを組んでみました。スクリプトは、Windows Script Hostで組みました。なぜWindows Script Hostを使ったかと言うと、最近はてなブックマークで@ITの「WSHを始めよう」という記事が注目されているのを知って、もしかしたらWindows Script Hostで組めば、やりたいことが実現できるかもと思ったためです。実際に試行錯誤してみると、できてしまった次第です。
作ったスクリプトは以下の通りです。
'=========================================================== ' Rails Development Environment Launcher for Windows '=========================================================== ' Config app_root = "C:\\rails\\myapp\\" ruby_bin = "C:\\ruby\\bin\\" ruby = ruby_bin + "ruby.exe" server = app_root + "script\\server" Set shell = WScript.CreateObject("WScript.Shell") ' Launch test server shell.Run(ruby + " " + server) ' Open a new command prompt cmds = "cd " + app_root + "& set PATH=" + ruby_bin + ";%PATH%" shell.Run("%ComSpec% /k " + cmds)
app_rootとruby_binを環境に合わせて編集して、拡張子がvbsになるようにしてこのスクリプトを保存すればOKです。保存したスクリプトをダブルクリックすれば、Railsのテストサーバと1枚のコマンドプロンプトが立ち上がります。立ち上がったコマンドプロンプトは、設定したRailsアプリのディレクトリ(app_root)に移動しているので、すぐに作業を開始できます。
Windows 2000では動作確認済みです。おそらく、Windows XPでも動作すると思います。
こんなことをしなくても、本当はWindowsにcoLinuxをインストールして、まともなUNIX環境にアクセスできるようにすれば良いのでしょうね、きっと。。