Rubyを改造してAOPに対応した実装「あそびぃ」を公開しました

Rubyの中をHackして、アスペクト指向プログラミング(AOP)をネーティブに対応させてみました。実は去年の9月くらいから今までの4ヶ月間、これをずっとをやってました。(開発の途中でも、ブログでアウトプットすれば良かったのですが、中々見せられるような状態に持っていくのが大変だったので。) 別にAOPに凄いこだわりがあるわけでは無いです。Rubyの中がどのように動作しているのかを理解したくて、色々さわっていたらその延長線上にたまたまAOPがあったというだけです。

ここで、今回、言語処理系のように低いレイヤーの技術になぜ時間を投資してきたか、ちょっと書いておきます。ここ2年くらい、割と上位レイヤーの技術に関心があって(といか下位レイヤーは難しすぎた)、上位レイヤーの方ばかりさわってきました。例えば、Webアプリケーションの開発なんかです。しかし、1年くらい前から、上位レイヤーだけさわれても、いずれすぐに自分の能力に限界がくると考えるようになりました。特にWebアプリケーションが単に組めるだけでは、技術のコモディティー化の波にすぐにのみこまれてしまう可能性が非常に高いです。そして、何とか自分の独自性を主張できるようになりたい、と思うようになりました。

そのために、普通の人ができないこと(普通は「自分はできない」と決めつけてやろうともしない)を、自分にしかできないものにしてやれば、いずれ自分の独自性を主張できるようになると考えました。(考えが甘いかもしれませんが、その積み重ねは後に非常に大きな結果をもたらすものと信じています) その答えの1つが、今回やったHackなんだと思います。

Rubyに興味があって、手元にLinuxな環境がある方は、一度お試し下さい。Rubyがビルドできる環境なら、大抵うまくビルドできると思います。「ちょっと遊んでやるか」という感覚で試してみて下さい。何か少しでも輝いた所が見つかれば、このエントリにコメントでもして頂ければ幸いです。

http://asoby.redirectme.net/